稲城大橋有料道路
稲城大橋有料道路料金所
路線名 | 主要地方道9号川崎府中線 |
有料道路区間 | 稲城市〜府中市 |
総延長 | 2100m |
供用開始日 | 1995年4月14日 |
事業費 | 248億円 |
料金 | 普通車 200円 中型車 200円 大型車 300円 特大車 550円 軽自動車等 150円 軽車両等 20円 |
【歴史】 |
多摩ニュータウンの開発等、近年急速に市街化が進む多摩川中流域では、 南北道路、とりわけ多摩川に架かる橋梁や取付道路に慢性的な交通渋滞が起こっていました。 そこで多摩川中流部を渡る新たな交通ルートが早期に求められ、 是政橋(府中街道)と多摩川原橋(鶴川街道)とのほぼ中間に位置し、 府中市と稲城市を結ぶ稲城大橋を有料道路事業として建設することとなりました。 1989年に着工以来6年の歳月を経て、1995年に工事は完成し共用を開始いましました。 また中央自動車道稲城I.Cの建設も同時に行われ、稲城I.Cと稲城大橋が結ばれたことにより、 多摩地区と中央自動車道東京方面との接続が非常に良くなり、 道路交通の分散と円滑化を図り、地域の発展に寄与することとなりました。 |
【現在の状況や問題点など】 |
稲城大橋有料道路は中央道稲城I.Cと接続しているため、 インター利用者がそのまま稲城大橋に流れる構造になっている。 そのため稲城と府中を結ぶ新たな交通ルートとしての機能のほかに、 多摩地区と中央道を結ぶ連絡道としての機能も果たしている。 これが1日1万3000台ほどの交通量がある理由であろう。 ただ稲城インターは、現在都内方面からの下り線出口と、都内方面への上り線入り口しかない、 ハーフインターチェンジであるため、八王子方面との接続ができない。 もしフルインターチェンジ化が実現すれば、八王子方面への高速利用客も流れてきて、 稲城大橋の交通量をさらに増やすことができるだろうが、 現在のところはその見込みはたっていない。 |
今回は府中側の稲城大橋入り口交差点から、稲城に向かって走行してみた。
府中側から稲城大橋に入るには、この交差点から進入するほかに、中央道稲城インター下り出口からのルートがあり、
交差点から進入すると頭上に稲城インターとの連絡道が架かっている。
稲城大橋交差点から、有料道路区間に入ったところ。
上に架かるのは中央道稲城インターとの連絡道。
稲城インターからの連絡道と合流すると、すぐに料金所となる。
府中側から乗ると、全車稲城大橋の通行料(普通車なら200円)のみを払えばいいが、
稲城側から乗ってきた場合、稲城大橋料金所が高速稲城I.Cの料金所も兼ねているため、中央道に乗り入れる普通車は、
稲城大橋通行料200円+高井戸〜八王子均一料金600円=800円をここで支払うことになる。
料金所をでたところ
料金所を過ぎると、いよいよ多摩川越えの稲城大橋となる。
有料道路全体では2kmほどあるが、単に多摩川を越える稲城大橋に限ると、それほどの長さはなく、
あっという間に対岸に着いてしまった。
稲城市に入ると、いちょう並木通りに接続する出口が左に分岐する。
稲城大橋上
いちょう並木通りに接続する出口が分岐
本線はその後半地下構造となり、いちょう並木通り、旧川崎街道、JR南武線、川崎街道の下をくぐっていく。
半地下構造部分
半地下構造が終わると、川崎府中線と交わる稲城大橋有料道路交差点に接続して、有料道路区間は終了する。
【感想】 |
稲城側は多摩地区との連絡によい鶴川街道と接続しているところや、 半地下構造で信号をなくして、ダイレクトに稲城大橋を渡れるところなど、 稲城インターの利用客に都合のいい形になっているのは評価できる。 この構造は、稲城府中間の移動に利用する方にとっても、 200円を払うだけの価値はあるかもしれない。 |
2005年2月24日公開