河口湖大橋有料道路
2005年6月7日より無料解放


河口湖大橋有料道路料金所

路線名 県道707号河口湖富士線
有料道路区間 富士河口湖町
総延長 1.6km
供用開始日 1971年4月19日
料金 普通車  200円
大型車T  320円
大型車U  730円
軽自動車等  150円
軽車両等   20円
【歴史】
国道137号線は、甲府方面から富士山に繋がる道路のひとつとして、
観光シーズンには多くの交通量がありました。
しかし河口湖では湖の東側に沿って道路が走るうえ、
河口湖温泉街が両側に連なり、永年大きな交通渋滞を引き起こしていました。
そこで温泉街を通らずに、直接国道139号線に接続できる、
バイパス道路の構想が浮上、河口湖を大きく跨ぐ河口湖大橋の建設が始まりました。
1968年10月に始まった工事は、2年半の歳月をかけて1971年3月に完成し、
翌月に供用を開始いたしました。
この道路の完成によって、付近の交通渋滞は大きく緩和し、
観光客だけでなく地域の住民にも貢献することとなりました。
【現在の状況や問題点など】
歴史にも書いたが、この河口湖大橋は観光目的より、
渋滞緩和を目的としたバイパス道路としての効果のほうが大きい。
国道137号線を使って富士山に来た観光客の、すべてが河口湖に用があるわけではない。
富士山に登る人もいれば、山中湖などの他の富士五湖に用がある方、
富士急ハイランドに遊びにきた方、など千差万別。
しかし、それら河口湖に用のない通過交通の車がすべて、
河口湖温泉街を通られたら渋滞するのは必然。
この河口湖大橋によって、ダイレクトに国道139号線に接続できるようになり、
付近の交通は大きく変わったといえるだろう。
ただ、この河口湖大橋が、まったく観光目的に活用されていないわけではない。
むしろ今では、河口湖の景観になくてはならない橋になったといえるだろう。
もっとも実際にこの河口湖大橋から眺望を楽しむとしたら、
徒歩か自転車で訪れないと満足に楽しめないだろうが。
さて、この河口湖大橋、今では富士スバルラインとともに、
山梨県道路公社のドル箱路線にまで成長したが、
開通当初はかなり利用台数が低迷していたそうだ。
今は1日の平均利用台数は4000台以上。
一見少ないような感じがするが、冬季のシーズンオフも勘定に入っているから、
夏場の盛りの時期はかなりの利用台数になっているのだろう。
その河口湖大橋も、2005年に償還期間を終えて無料解放されることになっている。
今後は有料道路ということで利用を控えていた人々も、この道路を利用することになるだろう。

今回は富士山側から走行してみた。
国道139号線から県道に入って河口湖を目指すと、湖の手前の交差点から、
河口湖大橋有料道路が始まる。


河口湖大橋有料道路起点

付近は住宅街のような感じで、すぐ先に河口湖がある雰囲気は感じられない。
数百m進むと料金所が見えてくる。


料金所から富士山方面を望む

料金所を過ぎると、すぐ河口湖大橋に差し掛かる。
橋はあまり中央部分が盛り上がっておらず、なだらかな上り。
橋の上では、センターラインにポールが立っている。
観光のためであろうか、両側に歩道があり、歩行者も幾人か見受けられた。


河口湖大橋

終点近くから振り返って

河口湖大橋全景

橋は短いため、あっという間に渡り終えてしまう。
終点には交差点があり、国道137号線に接続している。


終点である、国道137号線との交差点

終点付近からの河口湖の眺め

終点から撮影。直進が河口湖大橋。左に反れるのは国道137号線。

【感想】
当日は晴れていたのだが、肝心の富士山は雲がかかっていて、
河口湖大橋と富士山、という絶好の写真を撮ることが出来なかった。
それだけが心残りである。

2004年6月22日公開

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