霧降高原有料道路
2006年9月26日より無料解放
霧降高原有料道路大笹牧場側料金所
路線名 | 県道169号青柳日光線 |
有料道路区間 | 日光市〜今市市 |
総延長 | 16.3km |
供用開始日 | 1976年9月 |
事業費 | 不明 |
料金 | 普通車 930円 大型車T 1470円 大型車U 3350円 軽車両等 100円 |
【歴史】 |
この道路は、栃木県政の重要施策として取り上げていた、 日光地方生活圏構想により、圏域5市町村のうち、 栗山村、足尾町が、中心都市である日光市より僻遠地にあり、 過疎化の一途を辿っていたために、道路交通網をはじめ生活環境の整備と、 地域の特殊性に応じた観光産業、林産業の振興を基本方針として計画が策定されました。 この構想に則り、生活圏中心部と遠隔一次生活圏を短絡する幹線道路を開設し、 併せてこれを日光国立公園周遊ルートの一つと位置づけるとともに、 沿道の霧降高原をファミリータイプのオールシーズン型観光レクリェーションゾーンとして開発し、 観光産業と林産業発展の基礎を築くために開発し、昭和51年9月に供用開始しました。 |
【現在の状況や問題点など】 |
この道路は、日光市と大笹牧場とを結ぶ観光道路である。 霧降高原とは、日光の赤薙山の南東斜面に広がる、標高1000mを越える高原地帯である。 有料道路はその霧降高原を南北に貫いていて、四季を通じて自然を楽しむことができる。 また名前のとおり、非常に霧が発生しやすいことでも知られ、 そんな霧の時にはほとんど何も見えなくなってしまう程であるという。 晴れた日には眺望を楽しむことができるが、この道路の本当の魅力を味わいたいなら、 濃い霧が出ている時に訪れるのがいいのかもしれない。 |
今回は、日光市から大笹牧場を目指して走行してみた。
日光市街地から県道169号線を上っていくと、やがてそのまま霧降高原有料道路に入る。
まもなく料金所が見えてくるが、日光からの車はここでは料金は支払わない。
起点直後
霧降高原有料道路つつじヶ丘側料金所
最初は比較的まっすぐに、赤薙山に向かって道路は伸びていく。前方に赤薙山を観ながらの走行となる。
チロリン村やニュー霧降牧場を過ぎてさらに進むと、コーナーが連続する上りとなる。
チロリン村入口
くっきりと赤薙山を観ることができた
いよいよカーブが連続する区間に
やがて霧降高原スキー場となる。夏場のキスゲ平は、ゲレンデ一帯にニッコウキスゲが咲きみだれ、
多くの観光客が押し寄せるのだが、まだ咲いていないので立ち寄らなかった。
霧降高原第二駐車場
キスゲ平スキー場は右折。ニッコウキスゲの名所。
今市市に入るとまもなく、眺望のいい駐車場が右手に見えてくる。早朝であったため、遠くまで見渡すことができた。
そしてそこから歩いていくと、この霧降高原有料道路の名所、六万沢橋が見えてくる。
なんでも下の沢から130mもの高さがあるそうで、遠くからのその橋の姿は絶景といえよう。
当然橋の上からの眺望もすばらしく、橋の上で停車する車も後を絶たない。
ぜひ橋の前後にあるパーキングを利用してもらいたいものである。
駐車場入口と、そこからの眺望
この道路の名所、六万沢橋。
六万沢橋上
六万沢橋を過ぎしばらく進むと、風景は一変する。大笹牧場の牧草地帯である。
牧草の中をくねくねしながら進んでいくと、背後には赤薙山と女峰山を見ることができる。ここからの景色も最高である。
もっとも霧が発生しやすいのもここであり、一度霧に包まれてしまうと本当に何も見えないらしい。
牧草地帯の中をひたすら進んでいく
その牧草地帯の中に、大笹牧場側の料金所があった。料金所を過ぎると、終点はもう目の前である。
料金所から赤薙山、女峰山を望む
終点
終点から
【感想】 |
今回は新緑の季節であったが、ニッコウキスゲの咲く夏や、紅葉の秋など、 四季を通じて楽しむことができる道路であるため、 二度三度訪れてみたい道路である。 あと、霧の出ている時に、一度訪れてみたいものである。 |
2005年5月23日公開