九十九里有料道路
九十九里有料道路一宮料金所
有料道路区間 | 長生郡一宮町〜山武郡九十九里町 |
総延長 | 17.2km |
供用開始日 | 1972年6月17日 |
事業費 | 40億円 |
料金 | 普通車 410円 マイクロバス 1050円 その他のバス 1680円 二輪自動車 210円 |
【歴史】 |
九十九里海岸は千葉県立九十九里自然公園に指定され、 延長約60kmにわたる、白い砂浜と松の緑が織りなす素朴で雄大な外洋性の景観をもつ景勝地であって、 水郷国定公園と南房総国定公園とを結び一大観光ルートを形成しています。 その九十九里海岸の観光開発と地域開発のため、九十九里海岸線に沿って、 現在交通量の緩和と、将来交通量の増大に対処するため、 長生郡一宮町から山武郡九十九里町に通ずる九十九里海岸道路を建設したものであります。 |
【現在の状況や問題点など】 |
九十九里有料道路は、文字通り九十九里海岸に沿って建設された有料道路であり、まさに観光道路である。 通称「波乗り道路」。九十九里海岸といえば、夏休み期間中は海水浴客でそれはもう大変な賑わいなため、 九十九里有料道路に沿った一般道は大渋滞を起こしてしまう。 そこでこの九十九里有料道路が、渋滞緩和に大きな役割を果たすわけであるが、 ではそれ以外のシーズンはどうかというと、やはりというか交通量は少ないといわざるを得ない。 平行して走る県道が、元々それほど信号があるわけではなく、渋滞していなければ結構スイスイ走れてしまう。 おまけにこの有料道路、どの区間を走っても一律410円かかってしまう。 17.2kmすべて走行しても、平行する県道と比べると割高感があるのに、 一区間や二区間だけ利用しても410円では、ちょっと使う気にはなれない。 確かに夏場以外でも九十九里に観光に来た車は走行してくれるかもしれないが、 やはり地元民の利用率をあげないと、それだけでは満足のいく交通量は得られない。 1日3000台程度の交通量では、やはり少ないと言わざるをえないわけで、 区間ごとに料金を変えるシステムに変更するなど、なんらかの対策を講じた方がいいと私は思うのだが。 |
今回は、一宮町から九十九里町を目指して走行してみた。
主要地方道飯岡一宮線の新一宮大橋付近に、九十九里有料道路の起点がある。
どこにでもあるバイパス道路のような感じで有料道路区間が始まるが、白い看板ででっかく起点であることがわかる。
九十九里有料道路起点
最高速度は60km
ものの数百mで、一宮料金所が見えてくる。ここで410円を支払い、再び走り出すと今度はP.Aの看板が見えてくる。
一宮P.Aであり、売店、食堂、展望室などがある一宮休憩所の建物がある。
また遊歩道が設けられていて、九十九里海岸に出ることも出来る。
一宮P.A
展望室からの九十九里海岸の眺め
一宮P.Aの先には、2000年7月に新たに供用を開始した長生I.Cがある。
長生I.Cは北行き入り口と、南行き出口のみのハーフインターなので画像はなし。
その次は白子I.Cになるが、このあたりは防風林があるために、九十九里海岸を眺めることは出来ない。
白子I.Cまでの景色
白子I.C
白子I.Cの先になると、防風林はなくなるが、それでもちっちゃいが木が植えられているため、
今ひとつ眺望がよくなかった。車高が高い車なら、この区間からいい眺めが堪能できることだろう。
やがて白里I.Cとなり、その先には1998年3月に供用を開始した真亀I.Cがある。
ここから東金九十九里有料道路が分岐している。
白子〜白里間
白里I.C
丸亀I.C
丸亀I.Cを過ぎると、豊海料金所が見えてくる。この料金所は南行き専用の料金所であり、
先ほどの一宮料金所は北行き専用料金所であった。したがって、豊海料金所は北行き車はスルーである。
また本線上の料金所はこの2ヶ所だけで、他はそれぞれのインターに料金所が設置されている。
料金所を過ぎると、不動堂I.Cとなる。
豊海料金所
不動堂I.C
不動堂I.Cを過ぎると、九十九里有料道路の終点、片貝海岸入り口に達する。
終点片貝海岸
【感想】 |
冬に走行したため、交通量は少なくガラガラであった。 また観光道路にしては、九十九里海岸の眺めを堪能できる区間が、 意外に短かったのが残念であった。 しかし道路自体は申し分なかったうえ、ところどころ追い越し可能区間が、 設けられていた。制限速度が70kmであるのも、評価できる点である。 |
2005年3月5日公開