水海道有料道路
水海道有料道路料金所
路線名 | 国道354号線 |
有料道路区間 | 水海道市 |
総延長 | 2.4km |
供用開始日 | 1997年8月7日 |
事業費 | 66.5億円 |
料金 | 普通車 200円 中型車 200円 大型車 310円 特大車 560円 軽自動車等 150円 軽車両等 20円 |
【歴史】 |
水海道市は、鬼怒川によって市内を二分されており、川を跨ぐ東西の交通は、 長年国道354号線の豊水橋と、県道土浦岩井線の美妻橋によって成り立っていました。 特に市街地に通ずる国道354号線は、交通の集中により慢性的な渋滞が発生しておりました。 そこで国道354号線の水海道バイパスを建設し、 市街地の渋滞緩和、ならびに通過交通の時間短縮をはかることとなりました。 そのバイパスのうち、鬼怒川を跨ぐ水海道大橋を含む区間を、有料道路として建設することとなり、 66.5億円の事業費をかけて1997年8月に完成しました。 このバイパス道路の完成によって、通過交通の市街地流入の減少に役立ち、 地域の発展に大きく貢献することとなりました。 |
【現在の状況や問題点など】 |
なぜこのバイパスに有料道路を作ったのか、私は疑問でならない。 市街地を横切る国道が渋滞するため、市街地を迂回するバイパスを建設するのはわかる。 だから、水海道の市街地の渋滞を解消するために、国道354号線のバイパスを建設することには、 まったく口をはさもうとはしない。作って当然である。 しかし、有料道路事業にしてまで建設するほどのものだろうか。 鬼怒川によって市が二分されているため、他の地域よりバイパスの早期建設が求められていた、 というのも、わからないでもないが、人口42000人程度の水海道市では、 その需要の分母が小さいと言わざるをえない。 この程度の都市のバイパスなど、全国にいくらでもあるわけで、 そのバイパスを有料道路にしているところなんて、わずかであろう。 しかも、この水海道有料道路の通行料は、普通車で200円。これは、高いといえるだろう。 せいぜい150円くらいにしないと、付近住民はよほど急いでいる時くらいしか、 この有料道路を使わないだろう。 また国道354号線の通過交通にしても、料金を払いたくない車はどうしても旧道に流れてしまう。 これではせっかくバイパスを作った意味がなくなってしまう。 果たして、交通量は伸び悩みを続けている。 バイパスが出来ても道路はガラガラで、いまだに旧道は渋滞に悩まされている。 いや、有料道路区間でない部分のバイパスは、それなりに交通量はあるのだが、 有料道路手前の交差点で、皆有料道路を避けてしまっているのだ。 これでは、豊水橋の渋滞解消には、まったくつながっていない。 有料道路にしたのはまったくの失敗であったとしか、いいようがない。 平成15年の11〜12月に、通行料を半額にする試験が実施され、 市街地の渋滞緩和調査が行われたが、そんな調査を行うまでもなく、 今すぐにでも通行料金を100円に値下げするべきであろう。 いや、これは最低やらねばならないことであり、本音をいえば無料開放するのが一番であると思う。 道路自体はすばらしいものであり、鬼怒川にかかる貴重な橋であるのだから、 有効に活用しなくては意味がない。公社もこのへんを充分に理解しているだろうが、 おそらく岩井水海道バイパスを完成させれば、交通量も増えると思っているのだろう。 しかしそんなものを待っていては、一向に市街地の渋滞は解決しない。 公社には、一刻も早い決断を期待したい。 |
今回は、国道294号線側から、岩井市方向に走行してみた。
水海道バイパスは国道294号を過ぎると、関東鉄道を跨いでまもなく旧294の現県道との交差点に達する。
この交差点が水海道有料道路の小山戸町側の起点である。
小山戸町の交差点にして、有料道路の起点
交差点を過ぎて有料道路に入ると、右カーブの若干の上りになる。
そのカーブが終わるところに料金所があり、機械による料金授受を行っている。
料金所までは片側2車線であったが、料金所を過ぎると片側1車線になって水海道大橋にさしかかる。
料金所から水海道大橋を望む
水海道大橋は、外観にも優れたデザインを施しているが、
橋そのものはどれほど長くなく、まさにあっという間に通り過ぎてしまう。
水海道大橋の上から、料金所方向を望む
鬼怒川を渡りきると、左カーブをしながら下っていき、左側にはちょっとした駐車スペースがある。
まもなく交差点にさしかかり、その後も片側1車線のまま進んでいき、
県道がバイパスを跨ぐ形で交差、最終的に豊野町の田園の真ん中で唐突にバイパスは終わり、
そこから国道本線に連絡する県道が接続されている。
岩井市方向から国道を通って来た場合、左折して県道に入らないとバイパスに行けないため、
そのまま直進してしまう車も多いかもしれない。
水海道大橋全景
【感想】 |
日曜の昼間に走行してみたのだが、悲しいほど交通量がなかった。 いくら日曜とはいえ、市街地を迂回する国道のバイパスが、 ガラガラなど通常ではありえない。 その証拠に、上の画像では通行車両が写っていない。 通常はわざと車両が通行していないときを狙って撮影しているのだが、 これはホントに全然車両が走っていなかったのだ。 水海道大橋全景を写した画像でも、橋を走行する車両がまったくないのが、 わかるはずだ。 これなら料金所が機械であっても、料金所渋滞はまったく発生しない。 水海道有料道路が機械による料金授受をしているのも、納得できる。 まったくもって、悲しい現実である。 |