新見沼大橋有料道路


新見沼大橋有料道路料金所

路線名 国道463号線
有料道路区間 さいたま市
総延長 1.4km
供用開始日 1996年11月28日
事業費 108億円
料金 普通車  150円
大型車T  250円
大型車U  560円
軽自動車  100円
軽車両等   20円
【歴史】
浦和(現さいたま市)と越谷を結ぶ国道463号線は、
埼玉県南部の東西交通の要の道路として、地域住民に多くの利用がなされ、、
長年渋滞に悩まされていました。
そこで国道463号線のバイパスの計画が持ち上がり、
そのバイパスで新たに建設される新見沼大橋を、
有料道路事業にして事業費の一部を通行料金で償還することとなりました。
1992年12月に始まった工事は、丸4年の歳月と108億円の事業費をかけて、
1996年11月に完成し、供用を開始しました。
この道路の完成によって、浦和越谷間の交通は大きく変化し、
渋滞の解消ならびに時間短縮に大いに貢献することとなりました。
【現在の状況や問題点など】
埼玉県南部の東西交通の整備の遅れは、それは相当なものであった。
環状をなしている国道16号は、長年のバイパス整備によって状況は改善されていったが、
その16号より東京寄りの道路状況は、なかなか改善がされなかった。
それを一気に解決すべく、日本道路公団は外環道(東京外郭環状道路)の建設に着手、
その外環道に沿って下道も国道298号線が貫くことになりました。
より一層の東西交通の整備を図るため、国道463号線にバイパスを建設することを計画した。
外環の開通によって、埼玉県南部の道路事情は大きく変わった。
今まででは考えられないほど短時間での移動が可能になったのだ。
もっとも所詮片側2車線であるため、新たな渋滞が発生することにもなったが、
それでもこの道路の効用は驚くべきものだった。
国道16号、外環+国道298号の整備によって、大きな変化を遂げた東西交通、
そのなかに国道463号も加われば、さらに強固なものになるのは明かであった。
しかしそのバイパスには、この新見沼大橋有料道路が含まれていたため、
通行料金を払いたくない車が、今までのように旧道を走ってしまうのではないか、
という懸念があった。
だが、その心配も取り越し苦労であったようだ。
開通後、年々有料道路を通る車は増えていき、1日6000台以上もの交通量にまでなった。
実際にはもっと交通量があってもいいのだが、今後まだまだ伸びていきそうであり、
安定した収入を得られそうである。
有料道路だけを見れば、たった1.4kmで150円を払うのを高い、と見る人もいるだろうが、
この道路を通ることによるメリットはかなり大きく、決して150円という料金は高いとは思えない。
昨年には、同じ463号線にあった新浦和橋有料道路が、さいたま市の計らいによって無料開放され、
このバイパス通過による料金の負担が和らいだ。これも新見沼大橋には追い風であろう。
果たして1日10000台くらいの交通量は実現するだろうか。

この日の走行が、この道路の初走行であったが、今回は浦和側から越谷を目指して走行してみた。
国道463号バイパスは片側2車線で作られている。
芝原の交差点を過ぎると目の前に橋が見えてきて、有料道路区間に入る。
橋の上もゆったりとした片側2車線が続いていて、非常に走行しやすい。


新見沼大橋の風景

新見沼大橋は、全長1136m。結構長い。
それもそのはず、見沼代用水西縁と東縁、排水用の悪水路(芝川)の3つを一気に跨いでいる。
見沼代用水とは、江戸時代に開削された農業用水路のことであり、用排水分離型であったそうだ。
この辺りは見沼田んぼでも知られているため、自然景観の調和や生態系の保全にも配慮しているとか。
ご苦労なことです。
ようやく新見沼大橋を渡り終えると、料金所に至る。


越谷側から、料金所方面を望む

料金所を過ぎると、なだらかな下りとなって交差点にさしかかり、有料道路区間は終了する。
名前の通り、まさしく新見沼大橋だけの有料道路であった。


上の画像とは逆に、料金所から越谷方面を望む

【感想】
実際に走行し、地理的状況を知ると、
見沼田んぼに配慮した設計をしなければならなかったので、
有料道路事業にするほど事業費がかかってしまったのかな、と思ってしまう。
道路的にはたいへん通りやすい道であり、特に大橋を渡っている時は、
結構爽快であった。
通行したのが日曜だったため、交通量が少なかったからでもあるが。

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