横浜横須賀道路


横浜横須賀道路六ッ川料金所

本線 金沢支線
路線名 国道16号線
有料道路区間 横浜市保土ヶ谷区〜横須賀市 横浜市金沢区
総延長 32.6km
供用開始日 1979年11月6日 朝比奈〜日野間
1981年3月31日 日野〜狩場間
1982年4月8日 朝比奈〜逗子間
1984年4月27日 逗子〜衣笠間
1990年3月29日 衣笠〜佐原間
1991年3月26日 釜利谷JCT〜並木間
事業費 3540億円
料金 狩場〜佐原間全線走行で  普通車 1200円
中型車 1500円
大型車 2050円
特大車 3350円
軽自動車等 1000円
【現在の状況や問題点など】
横浜横須賀道路は料金が高いという声をよく聞く。
確かに同じ横浜プールの第三京浜、横浜新道と比べて、桁違いに高い。
第三京浜は、16.6kmで250円。横浜新道は、11.3kmで200円。
それに比べて横横道路は、32.6km全線通行すると、なんと1200円。
第三京浜のほぼ倍の距離なのに、料金は4倍以上。確かにこれは高い。
一体なぜこんなに料金が高いのか。
それは横横道路が、一般有料道路だからである。
東名、名神をはじめとする、全国プールの高速道路は、
1kmあたり24.6円+初乗り150円+消費税、という料金体系。
大都市圏でも29.52円+初乗り150円+消費税。
ところが一般有料道路となると、なんと1kmあたり40円+消費税。
そう。一般有料道路は、高速道路に比べて割高なのである。
10km程度の一般有料道路であれば、それでも数百円なため、
さほど料金が目立たないが、横横道路のような長い有料道路となると、
その料金の高さが目立ってしまう。
しかし横横道路の料金が高いと感じる本当の理由は、
比べる相手の第三京浜が、1km40円の料金体系を採用していないからである。
16.6kmで250円ということは、1kmわずか15円。これは本当に安い。
なぜこんなに安い料金体系にしたかというと、おそらく、
開通年度が非常に古かったことと、後に横羽線というライバルが登場したから。
しかし横横道路は開通年度が新しく、事業費も非常にかかってしまったうえ、
首都高というライバルもいなかったため、
特別料金にはせず、1km40円の料金体系を採用したのだろう。
結果、横横道路は高い、という印象を利用者に抱かせてしまったわけだ。
とはいえ、横横道路が皆に敬遠されているかというと、そんなことはない。
横横道路は赤字であるという噂もあるが、1日12万台以上の交通量があり、
週末には各所で渋滞するなど、しっかり利用されている。
やはり首都高湾岸線が並木までしか開通しておらず、
横須賀に行くための唯一の高速であることが、なにより大きいのだろう。
こんなことを書くと、見事にJHの策略にはまっているような感じだが、
おそらく当たらずとも遠からずであろう。
もし首都高湾岸線が、横須賀まで延長されることがあったとすれば、
横横道路の料金を値下げする可能性も、ありえるかもしれない。
ま、現在は構想の段階でしかないので、実現はないと思われるが。

今回は横須賀の佐原I.Cから、横浜を目指して走行した際のレポをお伝えする。
実は当初は横浜から横須賀を目指すレポにする予定であったが、逆光で見にくい写真になってしまった為、
急遽帰りの走行時に再度撮影したのである。
そんなわけで、スタートは[9]佐原I.C。現在はここが終点であるが、馬堀海岸まで延伸する予定となっている。


[9]佐原I.C料金所。下り線から撮影。

佐原〜衣笠間の上り坂

わずか2km弱で、[8]衣笠I.Cとなる。ここから有料道路の三浦縦貫道路と接続している。
衣笠I.Cの先には、横横道路唯一の横須賀P.Aがある。なおP.Aの写真は申し訳ないが下り線である。


[8]衣笠I.C。三浦縦貫道路が接続。

横須賀P.A

次は[7]横須賀I.C。ここから本町山中有料道路が接続している。さらにそのわずか2km先に、[6]逗子I.Cがあり、
そこから逗葉新道が接続している。衣笠、横須賀、逗子、と3インター連続で有料道路が接続しているというのも、珍しい。


衣笠〜横須賀間

[7]横須賀I.C。ここから本町山中有料道路が接続。

[6]逗子I.C。ここから逗葉新道が接続。

逗子I.Cの先は、短いトンネルが連続する区間を抜けて、[5]朝比奈I.Cとなる。
その朝比奈I.Cの先に、[4-1]釜利谷JCTがあり、ここから横浜横須賀道路金沢支線が分岐している。


逗子〜朝比奈間

[5]朝比奈I.C

[4-1]釜利谷JCT。横横道路金沢支線が分岐。

ここで本線から一旦別れて、金沢支線に車を走らせてみた。
金沢支線に入るとすぐ釜利谷料金所となる。金沢支線には3つの出口があるが、金沢自然公園連絡路に向かう車には、
専用のゲートがあり、堀口能見台と並木に向かう車、ならびに首都高に向かう車は、ここで横横道路の精算を済ませる。
次は[4-2]堀口能見台I.C。横横道路専用インターであり、首都高方面からの出入り口はない。
さらに[4-3]並木I.C。ここも横横道路専用インターである。


金沢支線釜利谷料金所。ちなみに写真は並木側から撮影。

[4-2]堀口能見台I.C

[4-3]並木I.C。金沢支線はここで終わり。直進は首都高。

本線に戻ろう。釜利谷JCTの次は、[4]港南台I.C。さらに[3]日野I.C、[2]別所I.Cと進んでいく。


[4]港南台I.C

[3]日野I.C

[2]別所I.C

横横道路も終わりが近づき、いよいよ六ッ川料金所が現れる。ここを過ぎればいよいよ[1]狩場I.Cとなる。
首都高神奈川3号狩場線がここで分岐している。直進すると横浜新道新保土ヶ谷I.Cを経て、保土ヶ谷バイパスに至る。


[1]狩場I.C

【感想】
これ以上ないほどの快晴に恵まれ、折り返しの上り線で満足のいく撮影ができた。
それにしてもこれほどいろんな有料道路が接続しているのも珍しい。
まるで鉄道の本線に、いくつもの盲腸線が伸びているような感じである。
今回一旦下りを終点佐原まで走行したのち、上り線を折り返して各接続有料道路を、
往復する形で狩場まであがっていったので、
鉄道の全線完乗を目指すような気分を味あわせてもらった。

2005年3月1日公開

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